WEB制作のディレクションを担当しています本郷です。こんにちは。

毎年この時期になると、弊社の入居している施設の紅葉が美しくて、このままずっと紅葉を眺めながら休憩し続けたいな…と現実逃避したくなるのですが、そんなことをしている場合ではないほど、最近よく「採用特設サイト」の制作についてご相談をいただきます。
確かにここ数年、採用特設サイトを用意されている企業ウェブサイトをよく見かけるのですが、なぜこんなに多くの企業が採用特設サイトを用意しているのでしょうか。

 

採用特設サイトは必要?

コーポレートサイトに採用情報のページが1ページあればそれで十分ではないかと考える方もいらっしゃると思います。
採用特設サイトを作る企業は、どうしてわざわざ特設サイトを用意しているのか、その理由を私なりに考えてみました。

 

コーポレートサイトと採用サイトで見られるターゲットが違い過ぎる

コーポレートサイトと採用サイトで、閲覧してもらいたいターゲットが違い過ぎる場合、それぞれ分けてサイトを用意したほうが良いかもしれません。
たとえば、店舗やブランドを持つ企業の場合、店舗を利用するお客様やブランドの商品を購入するお客様と、取引先の方々に伝えたいイメージが異なることも多いでしょう。それと同様に、コーポレートサイトで伝えているイメージと、欲しい人材像であるターゲットが好むイメージが異なる場合、採用特設サイトを用意したほうが求人応募に繋がりやすいことがあります。

 

採用情報として載せたいコンテンツが多過ぎる

最近は、コーポレートサイトに事務的な内容の採用情報が掲載されているのは当たり前のようになってきました。
勤務場所、勤務時間、休日、給与、業務内容など、どの企業の情報を見てもさほど差がない場合も多いため、採用を強化したい企業は自社の強みを訴求しようと考えます。
研修制度や福利厚生制度が充実しているとか、テレワークが可能だとか、キャリアアップ制度が明確だとか…いろいろ文章で表現してみるものの、それでもまだ差別化が難しい。すると、「先輩社員のインタビュー」や「先輩に1日密着」などといった採用専用のコンテンツを作る企業が出てきました。
コーポレートサイトの採用以外のページ数と比較して、採用情報に関するページが膨大になってしまうと、コーポレートサイト全体で見たときにバランスが悪くなります。このバランスを気にされる企業の方は、採用特設サイトを別途用意し、採用希望者に対して存分にアピールできる環境を整えています。

 

管轄の部署・担当者が違う

コーポレートサイトを管理するのは広報部や総務部などであるのに対して、採用情報は人事部が主導権を握って運用したい。
このように、担当の部署が違う場合にも、採用特設サイトを制作する場合があります。

 

採用特設サイトを作るメリット・デメリット

では、採用特設サイトを作るメリット・デメリットは何でしょうか。

 

メリット① ターゲットに合った訴求ができる

上述の通り、ターゲット(=欲しい人材像)に合った訴求が可能です。
企業は誠実で堅実なイメージを訴求しているが、欲しい人材は情熱的で活気のある方が良いといった場合のように、コーポレートサイトで訴求しているイメージと、求める人材像のイメージが違い過ぎて、欲しい人材像の方からの応募が来ないのでは困ります。
採用特設サイトを作れば、コーポレートサイトの他のページデザインを気にせずに、ターゲットに合ったデザインを制作しても違和感がありません。
また、採用特設サイトを作ることで、採用検討者の動線を制限することができます。採用検討中の方が欲しい情報だけをまとめたサイトであれば、応募フォームまでの動線を整理することができますが、コーポレートサイト内に制作してしまうと、採用検討者には関係のない情報も同時に閲覧することができるため、採用情報から目が離れてしまう可能性が高くなります。

 

メリット② 管轄の部署が違ってもOK

コーポレートサイトに求人情報を更新してもらうためには、わざわざ管轄の広報部に依頼しなければならない…。自分で更新できれば作業の効率化も図れるし、スピーディーに更新できるのに面倒だという場合もあります。
人事部の方が管轄で運用できる採用特設サイトを作れば、そのようなタイムロスはなくなります。

 

デメリット 管理の手間が増える

サイトが1つ増えるわけですから、もちろん管理の手間は増えます。たとえば、ドメインを新規で取得する場合は、ドメインの管理・更新の工数が増えますし、企業情報などに変更があった場合は、コーポレートサイトと採用特設サイトの両方を更新しなければいけません。どちらか一方は最新情報に更新してあるのに、一方は古い情報のままだと、両方のサイトを閲覧している応募希望者は混乱してしまいます。

 

採用特設サイトにあったら良いコンテンツはこれ!

メリット・デメリットを総合的に考えて採用特設サイトを作る決心をした方は、いったいどんな情報を載せれば採用活動が効率化されるだろうと悩まれると思います。
参考までに、採用特設サイトでよく見かけるコンテンツをご紹介します。

 

先輩社員のインタビュー

ほとんどの採用特設サイトに掲載されているコンテンツは「先輩社員のインタビュー」です。
志望動機や、業務内容、実際に働いてみてやりがいがあると感じていること、これから挑戦してみたいことなどをインタビューしています。
インタビューは文章と写真で作成されている場合が多いですが、動画を制作されている場合も増えてきました。
インタビューする先輩方の人選も重要で、働きやすさを訴求したい場合は育休などの制度を使っている社員の方を取り上げたり、キャリアプランを訴求したい場合は社歴の浅い管理職の方を取り上げたりするなど、工夫されています。
また、1日のスケジュールや、シフト勤務制の場合は1週間、1か月のスケジュールを掲載している場合もあります。

 

研修制度

入社してちゃんと仕事ができるかどうか、応募希望者は不安なはずです。研修制度が手厚いことを強みとする企業は、その情報をしっかり訴求しています。
タクシーやバス、トラックのドライバーを募集する企業などによく見られます。

 

採用フロー

応募者は、どのような採用フローで合否が決まるか知りたいはずです。外部の採用情報サイトで応募を受け付けている場合にしても、詳しく採用フローを示してあげることで、応募ハードルが下がります。

 

よくある質問

採用フロー、入社後の業務内容や処遇など、質問したい内容は多岐にわたります。事前に質問に対する回答を見せてあげることで、応募者の安心感が高まります。
また、採用担当者が問合せに回答する時間も削減することができます。

 

人事担当者からのメッセージ

コーポレートサイトには代表者のメッセージは多く見受けられますが、採用特設サイトにも応募者に向けた代表者からのメッセージがあることが多いです。また、採用担当の方からのメッセージも掲載されている場合があります。
人事担当者からのメッセージを掲載するメリットは、欲しい人材像や採用フローで重視していることを伝えることができることに加えて、説明会や面接などで対面する場合の安心感を与えられることです。

 

SNS

特に新卒採用の場合は、採用特設サイトと合わせて採用専用のSNSアカウントを運用している企業が多いです。若い方への接点を持つためにはSNSの活用が必須であることと、情報をいち早く伝え、拡散することができるからです。

 

大人数を採用しようとしている企業の人事担当者の業務は年々膨らむばかりとよく聞きます。効率よく採用活動を行うために、弊社に採用特設サイトの制作をお任せください。採用もマーケティングが大切。マーケティングの観点をもって、貴社の採用活動をお手伝い致します。