爽やかな春風とともに、きびだんごにやってきた20代の若きデザイナー・弘瀬さんとのジェネレーションギャップに戦々恐々としている今日この頃、弊社ブログをご覧の皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

こんにちは、ノンストップおっさん化が著しい、きびだんごの制作担当・濱崎です。

前回、「日々のトレンドチェックで、仕事をブラッシュアップ!」の記事の中で、書籍を活用したトレンドチェックをご紹介しましたが、その記事を執筆しながら思ったのは、「自分でオススメしておきながら、ここ最近まともに読書できていないな」というのと、「これを機に、読書の習慣を身につけるのも悪くないな」というもの。

もう一つの思惑としては、いつも悩まされるブログのネタ…読んだ本を取り上げて、毎回ブログに投稿すれば、ネタも確保しながら、自身の読書習慣も身に付けられる!、ということで一挙両得、一石二鳥、WIN-WINだな…と。

…とは言え、何の権威も肩書もない私が「書評」を述べるのは、ちょっとおこがましいので、読書感想文として書き綴ってみたいと思います。

そこで今回から「自腹で勝手に読書感想文シリーズ」として、可能な限りネタバレをしないように、かつステマにならないように、自腹で購入して読んだ本をご紹介していきます。

今回読んだ本は…

エムディエヌコーポレーション社刊行の『あるあるデザイン〈言葉で覚えて誰でもできるレイアウトフレーズ集〉』です。

  • 著者:ingectar-e
  • ページ数:192ページ
  • サイズ:A5判(21×14.8×1.6cm)
  • 初版:2019年1月21日
  • ISBN:978-4-8443-6842-7
  • 価格:2,000円(税別)
  • 出版社リンク:https://books.mdn.co.jp/books/3218303027/
  • Amazon.co.jpカスタマーレビュー:★4.7

まずは、本を手に取ったときの第一印象から…。
赤い地色に白ヌキでまとめられた、中身を予感させてくれる、アイコン化されたいくつかのレイアウトフレーズがちりばめられた表紙。
「ほかにどんなレイアウトフレーズがあるのだろう?」「早く中身を読んでみたい!」と探究心をくすぐる、シンプルながら魅せるデザインを導き出す、そのデザインセンスは表紙だけに留まらず、本書中の作例にも発揮されていて、デザイン本としての満足度は高いものとなっています。

本書はデザインでよく使う手法を、豊富な作例とともにワンフレーズで紹介したレイアウトフレーズ集です。写真をうまく使ったレイアウトを組みたい、イラストを活かしたい、文字だけで魅力的なデザインを作りたい…、そんなときにパッと思い出したいあるあるなデザイン手法を45個のワンフレーズにまとめました。例えば、「丸インパクト」で情報を目立つようにしよう!
「さんかく散らす」でおしゃれな雰囲気に!
そんな風にフレーズで覚えて活用することができれば、デザインの引き出しも増え、パッと簡単にレイアウトができるようになります。また、本書に掲載している作例は合計270点!
ポスター、広告、ショップカード、装丁など種類も豊富。それぞれいくつかの手法を組み合わせて作ったものなので、応用デザインの参考として役立つものばかりです。ぜひデザインのおともとして、この一冊をお楽しみください。

(出版社より)

この本の基本構成は、これまで共通言語化されていなかった、デザインの現場でよく使われるレイアウトデザインにおける手法をレイアウトフレーズとして具現化、そのレイアウトフレーズ1つにつき見開き4ページで展開され、1ページ目には「あるあるフレーズ」としてデザイン手法を端的に表した一言=ワンフレーズを、2ページ目以降ではレイアウトフレーズに則した6つの作例とその解説を、全45種に分類して紹介しています。
さらに、作例1と作例6では、作例で使われているデザイン手法の組み合わせが、本書で紹介しているレイアウトフレーズの組み合わせとして解説されており、いくつかの要素を組み合わせて成り立っていることが多いレイアウトデザインを手掛ける上で、参照度の高い構成になっているのは見逃せません。

まさに、「あるある!」

これまでデザインの現場において、挫折と成功を繰り返しながら体得してきたデザイン手法が、10文字前後の短くて、親しみやすくて、わかりやすいフレーズになっており、デザイナーなら誰もが思わず「あるある!」と言ってしまうキラーフレーズのオンパレード。
また、6つの作例も秀逸で、今やらなくてならない眼前の仕事のヒントとなるデザインアイデアが満載であることはもちろん、次の仕事でも使ってみたいと思わせてくれるものばかりです。
何気なくパラパラとページをめくるだけで創作意欲を掻き立ててくれて、デザイナーの悩みに一筋の光明を差してくれる、デザイナーなら一冊はカバンに忍ばせておきたい、必携書の1つなのではないでしょうか。

眺めるだけでOK!

図版多め、文章少なめ、技術的でもなく、論理的でもないやわらかな文体…「読む」というより「眺める」というのが相応しい本なので、普段から読書習慣のない私にもとっつきやすいのは、とってもGOODです。
それに、この本の素晴らしいところは、レイアウトフレーズと作例が必ずセットになっているので、クライアント×デザイナー、もしくはデザイナー×デザイナーの間で、フレーズとイメージの共有が可能となり、共通認識の下で対話と仕事ができることにあります。

評価

  • あるある度:★5
  • わかりやすさ/読みやすさ:★5
  • デザイナーお役立ち度:★5

最後に

今回は「自腹で勝手に読書感想文シリーズ」として、『あるあるデザイン〈言葉で覚えて誰でもできるレイアウトフレーズ集〉』をご紹介しました。
現役のデザイナーさんにも、これからデザイナーを目指す学生さんにも必ず響く、「価値のある一冊」と太鼓判を押せるものなので、書店で見かけた際には、ぜひ手に取ってもらえたら幸いです。
しかも、電子書籍版も用意されていて、手元のスマホやタブレット端末でも読めることから、ますます持ち出しやすくなりそうです。

さて、次はどんな本を読みますか…。