きびだんごでWEB広告の運用、戦略立案を担当しております、本郷です。
インターネットでサイトを閲覧したり、FacebookやInstagramなどのSNSのフィードを観たりしていると、かならず目にするであろうWEB広告。4マスと呼ばれる広告媒体と違い、WEB広告は安価な予算で、広告主自らの手でも配信することができることから、「ちょっとやってみよう!」と広告主自身で出稿、運用する方も珍しくありません。
実際に運用してみてお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、WEB広告の運用というのは案外面倒で、効果をしっかり出そうと思うと奥が深いものです。
一方で、
「予算を決めて、いくつかクリエイティブを作って設定すれば勝手に配信してくれるんだから、代理店になんて頼る必要なんてないよ!」
とお感じになられている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、WEB広告の運用を代理店に任せることの、メリットとデメリットをご紹介します。
WEB広告の運用を代理店に任せるメリット1:手間が省ける
WEB広告の運用を代理店に任せるメリットは、何といっても「手間が省けること」です。
プロモーションしたい商材によっては、検索連動型広告のキーワードも数千ワードになることもありますし、Google広告、Yahoo! スポンサードサーチ、Facebook広告、Instagram広告…と複数の配信チャネルを活用するとなると、管理するだけでも大変です。
それをすべて代理店が行ってくれるのだったら…いかがでしょう?運用の手間が省ける分、新商品の企画や営業活動など、社内でしかできない業務に時間を充てることができるかもしれません。
WEB広告の運用を代理店に任せるメリット2:ノウハウがある
メリットの2つめはノウハウがあることです。代理店はさまざまな業種のお客様の広告を運用していますし、運用実績や運用額も、おそらく社内で運用している担当者とは比較にならないほど豊富だと思います。
WEB広告は、ほとんどの配信ツールで、効果試算が算出できるツールが用意されています。ですが、必ずしも試算通りに運用できるとは限りません。試算通りの結果、試算よりも効果的な結果を出すための運用は、やはりノウハウがあるプロの技が必要だと思います。
WEB広告の運用を代理店に任せるメリット3:最新の配信手法も活用しやすい
WEB広告の配信技術全般のことを「アドテクノロジー」といいますが、アドテクノロジーは日々進化していて、広告配信システムの開発者は、広告主が効率よくビジネスの目標を達成できるようにとシステムを改善し続けています。ターゲティングの精度を向上させるような仕組みを作ったり、広告の配信形式(見た目)のバリエーションを充実させたり、日々新しい配信手法が生まれています。
WEB広告の運用を担当することになれば、最新のアドテクノロジーの情報収集は欠かせません。より効果的な広告運用をしたいとお考えなら、日々の多忙な業務に追われながら、最新知識の収集をし続けなければなりません。
代理店は、広告運用のプロですから、もちろん最新知識の収集は仕事のうちです。また、最新システムを代理店だけが先行して利用できるような場合もあります。
WEB広告の運用を代理店に任せるメリット4:広告費の支払いフローに対応できる
意外と盲点なのがこちら。WEB広告を内製化しようと考えたときに実は大きな問題になることが多いのが、決済に関する問題です。
Google広告やFacebook広告などは、広告費を配信前にクレジットカード決済することになります。ちょうどICカードにチャージするようなイメージです。配信実績の費用を後日請求できるサービスや、配信費用が大きくなれば後日振込に対応できるものもありますが、運用初期については対応してもらえない場合が多いです。
企業によっては、クレジットカードでの決済がそもそも出来なかったり、配信実績のないものに対して先行して決済を通すことができなかったりして、広告費を配信システムに入金するところにハードルがある場合があります。
代理店に任せた場合は、実際に配信した広告費、それに対する手数料を後日請求されることがほとんどですので、社内の決済フローに問題なく適合することができます。
WEB広告の運用を代理店に任せるデメリット1:費用がかかる
運用業務を代理店に任せるには、もちろん作業費用が発生します。運用総額にもよりますが、一般的には運用した広告費の20%にあたる金額を作業費用として請求されることが多いようです。
また、出稿期間の最低日数や、最低出稿額(この金額以上の予算でないと代行しないという決まり)の制限がある場合もありますので、新たに代理店に運用代行をご相談される際は、確認しておくと良いでしょう。
WEB広告の運用を代理店に任せるデメリット2:対応スピードが遅い場合がある
WEB広告は、インターネットに繋がっていれば、配信開始/停止、予算の変更、クリエイティブの変更など、いつでもどこでも行うことができます。運用を代理店に任せる場合、自社で運用するよりは対応スピードはもちろん遅くなります。
(とはいえ、運用担当者の立場から言わせていただくと、何かあればすぐに対応しますし、月末月初は休日返上で運用調整をしていることもあります。特に、年末年始などは仕事道具を持って帰省や旅行に行く人もいるほど、お客様に親身になって対応してくれる担当者もいます。)
WEB広告の運用を代理店に任せるデメリット3:商材理解力が低い可能性がある
代理店は依頼主のビジネスについて深く理解しようと努力しますが、その理解力はさまざまです。依頼主と同じレベルでビジネスを理解してくれる代理店なら、日々の運用をお任せしても訴求内容やターゲットがブレることは少ないと思いますが、そうでない代理店の担当者が運用することになった場合、なかなか思うような結果が出ない可能性もあります。
このデメリットを改善する方法としては、契約時に商材・ターゲットを明確にしてお互いに認識しておくことや、同業で実績のある運用者がいる代理店を探すことが考えられます。
WEB広告の運用を代理店に任せるデメリット4:運用の詳細が見えない
代理店にとって運用の細かな手法は商売道具ですので、基本的には運用中のアカウントは開示されないことのほうが多いです。そのため、日々どれくらい目にかけて運用されているのかは依頼主にはわかりません。
代理店のなかには、WEB制作会社が片手間に運用しているようなところもあります。日々細やかに運用してもらえるのかどうか、相談時に見極めることが大切です。
いかがでしたでしょうか。
WEB広告の運用を代理店に任せるメリット・デメリットをお伝えしましたが、これらを理解することは、良い代理店を見つけるポイントにもなります。
安心してお任せできる代理店となら、多少費用が掛かってもメリットのほうが大きいかもしれません。
社内で運用するのか、代理店に任せるのか、どの代理店に任せるのか。WEB広告の運用の参考になれば幸いです。