こんにちは!きびだんごです。
ウェブ広告をお任せいただいているなかで、よくある質問である「クリック単価はなぜ変動するのか?」「なぜクリック単価が高くなったのか?低くなったのか?」についてご紹介します。
ウェブ広告はGoogle、Yahoo!、Instagram、Facebook、LINE、tiktok、スマートニュース、等々ありますが、だいたいのウェブ広告の仕組みは同じです。
クリック単価とは?
まずクリック単価(CPC)とは、Web広告において1回のクリックあたりにかかるコストのことです。
例えば、広告費用は1,000円で運用して10回クリックがあった場合、クリック単価は100円となります。
なぜクリック単価は変動するのか?
クリック単価が変動する主な理由は、「オークション方式」による価格決定システムにあります。いわゆる「入札方式」ですので、基本的に競合ありきの予算設定です。
1. オークション方式による影響
Google広告やYahoo!広告などの主要プラットフォームでは、広告枠の価格はリアルタイムのオークションで決定されます。この仕組みは以下の要素で構成されています。
- 広告主の入札額
- 広告の品質スコア
- 競合他社の入札状況
特に重要なのは、実際の広告費用が「広告ランク」という指標で決まることです。広告ランクは「品質スコア × 入札額」で計算され、より高いランクを獲得した広告が上位に表示されます。
2. 品質スコアの影響
品質スコアは以下の要素で構成されています。
- 予想クリック率(CTR)
- 広告文と検索キーワードの関連性
- ランディングページの品質
- 過去の広告アカウントの実績
これらの要素が総合的に評価され、品質スコアが決定します。高い品質スコアを獲得することで、同じ入札額でもより良い広告枠を獲得できる可能性が高まります。
3. 外部要因による変動
季節性や市場動向などの外部要因も、クリック単価に大きな影響を与えます。
- 繁忙期や特定のイベント時期
- 競合他社の広告出稿状況
- 業界全体のトレンド
- 地域による需要の違い
年末年始のギフトシーズンや、年度末の予算消化シーズンは、多くの企業が広告を出稿するため、よくクリック単価が高騰します。
4. ターゲティングの影響
以下のような広告のターゲティング設定も、クリック単価の変動要因となります
- 地域設定
- デバイス設定
- 時間帯設定
- 性別・年齢などのユーザ属性
基本的に、ターゲットを狭めれば狭めるほどクリック単価は高騰します。
よく「広告は年齢性別が絞れるから絞ろう」というご希望をいただくことがありますが、例えば岡山市のみで配信する等となればそこに年齢性別まで絞るとかなりオーディエンスは狭まるため、おすすめしません。
CV目的で予算が限られる場合は最初はギュッと絞ることもありますし、地域限定のサービスによっては絞らないこともあります。
どれぐらいの地域でどれぐらいのオーディエンス絞りなら良いのか、というのはかなり経験値による感覚があるなと感じますので、弊社の運用では基本的にお客様にご説明をして、オーディエンスを狭めるか狭めないかは弊社が決定しています。
5. キャンペーンの目標
ウェブ広告は、大きく分けて3つの目標を定めることができます。
- 表示回数の最大化
- クリック数の最大化
- CVの最大化
目標となる母数が少なくなることに比例して、ターゲットが狭まるためクリック単価や表示単価は高くなります。
広告によって何を得たいか?を重要視していないと、この目標を定めることができず、変にクリック単価にこだわってしまったりします。
クリック単価の変動にどう対応するか?
効率的な広告運用のために、基本的には以下の対策をしています。
1. Googleタグマネージャーによるデータ計測の徹底
Googleタグマネージャー(GTM)を使用して、サイト上のユーザーのアクションデータを正確に計測します。
ページビューやクリック、スクロール、ボタンクリック等が計測できるので、問い合わせフォームや電話ボタンのクリックを計測することができます。
価値のある(獲得したい)ユーザーのアクションをコンバージョンに設定することで、広告やGA4で計測・学習させることが可能です。
2. 継続的な運用改善
収集したデータを基に、以下の改善を行います。
- キーワードの最適化(検索広告の倍位)
- クリエイティブの見直し(ディスプレイ・動画広告の場合)
- 広告文の改善
- 入札額の調整
- ターゲティングの見直し
まとめ
クリック単価の変動は、複数の要因が絡み合って起こる現象です。効率的な広告運用のためには、これらの要因を理解し、運用していくことが重要です。
データに基づいた運用と継続的な改善を行うことで、コストを抑えながら効果的な広告運用を実現することができます。
ただ最も重要なことは、クリックのあとのCV(コンバージョン)を達成してくれるかどうかです。
CVが0であれば、どれだけ安価にクリックを獲得しても何も意味がありません。
CVを獲得し、その先の売上に貢献することを忘れずに、広告運用をしましょう。