きびだんごでSNS広告の運用をはじめとするWEBマーケティング全般を担当しております、本郷です。

最近よく「SNSの運用・広告をやりたいんだけど」というお問い合わせを頂戴します。
仕事はともかく、プライベートでFacebookやTwitter、Instagramを扱っていらっしゃる方が珍しくなく、ビジネスとしての活用にも興味を持たれた方が増えてきているからかな、と感じています。

ところで、みなさんはSNSをどのように活用していらっしゃいますでしょうか。

  • Facebookは友達に伝えたいちょっとした出来事(転職や引越など)があったときに投稿する
  • Twitterで電車の遅延情報や渋滞情報をチェックする
  • Twitterは複数アカウントを使い分けて、裏アカで日々の愚痴をツイートする
  • 旅先のランチはInstagramでハッシュタグで検索する

など、無意識のうちにSNSの使い分けをしているのではないでしょうか。

ここまでは一例に過ぎませんが、SNS広告を活用したい、企業のSNSアカウントを作って情報発信をしたい、と思ったときに、運用担当者として最初にお客様に考えておいていただきたいことがあります。

 

それは、

  •  誰に届けたい情報なのか(ターゲット)
  •  どんな情報を届けたいのか(目的)
  •  運用のゴールは何か(問合せ獲得、販売、認知拡大など)

を明確にすること。

そして、上述のゴールを達成するために使うSNSはどれが最適なのかを決定することです。

 

SNSそれぞれの特徴を理解したうえで、運用方針を決める

ひとことにSNSと言ってもそれぞれに特徴があり、利用しているユーザー層も違えば、ユーザーの利用目的も異なります。
というわけで、ここからはFacebook、Twitter、Instagramの3つのSNSについて、特徴をご紹介します。

 

Facebookは3つのSNSのなかで最もオフィシャルな感じ。年齢層も高め

Facebookの特徴は「原則、実名登録制であること」です。
Facebookを個人で利用する際には、基本的には実名で登録する必要があり、生年月日なども登録しなければなりません。
また、20代~50代の利用者が多く、実際に面識のある方とだけFacebook上で「友達」になって繋がっているという方も多いと思います。WEB業界や広告業界などでは、お取引先の方ともFacebookで繋がっているという方も少なくありません。
そのため、個人ユーザーの投稿も、転職や引越などの人生の節目となるようなお知らせなど、比較的硬めな情報発信が多くなります。もちろん、日々の出来事を投稿する方も少なくありませんが。
企業アカウントの場合も、Facebookを利用しているユーザーの特徴に合わせて、オフィシャルな硬めの情報発信をしているものが多いです。
「バズる」ことを期待してSNSに関心を持った方もいらっしゃいますが、Facebookについては、企業アカウントを「いいね!」した人に対して情報が届くことになります。その情報を受け取った人が「シェア」すれば拡散していきますが、よほどのことでない限り「シェア」されることはありません。なぜなら、「シェア」は、シェアするユーザーが自分のアカウントで投稿することになるからです。先ほども申し上げた通り、オフィシャルな情報発信が中心になりがちなFacebookにおいて、自分のアカウントで「シェア」する情報は、自分の他の情報と重要度が同じ程度であるべきだからです。

Facebookの企業アカウント・広告運用まとめ
・20代(中盤以降)~50代、ビジネスパーソンがユーザーの中心。最近では趣味を楽しむアクティブなシニア層も増加中
・比較的オフィシャルな、硬めな情報発信が中心
・企業ブランディングや、コーポレートサイトのお知らせと連動した活用法がおすすめ

 

拡散力が高いTwitter。話題性の高いもの、面白いものが好まれる

Facebookと違って、Twitterはユーザーネーム(ニックネーム)で登録するので、趣味や関心が近い知らない方とも繋がっていく傾向が強いTwitter。
ユーザー層としては、10代~20代の利用率が圧倒的に高いこと、芸能人や有名人の発信が多いため、そのファン層が利用している傾向があります。
利用者層が10代~20代であることから、若者中心のサービスや趣味・関心を中心に企業アカウントも使われることが多いですが、そうでない企業も、フランク・カジュアルな言い回しでアカウント運用を行い、人気を得ているものもあります。
Twitterの特徴は拡散力。特に「面白いもの」や「話のネタになりそうなもの」については「リツイート」されやすい傾向があります。「リツイート」はFacebookの「シェア」同様、情報を受け取った人が「リツイート」することで、その人のフォロワーに対して拡散していきますが、Facebookの「シェア」と比べると、実名登録ではないこと、利用者が若者中心でSNSの発信についての抵抗が比較的少ないことから、「リツイート」されやすい傾向があります。

Twitterの企業アカウント・広告運用まとめ
・10代~20代の若者がユーザーの中心。アニメやゲームなどの趣味を楽しむ人や、Twitterで情報を発信している芸能人のファンが利用者の中心
・カジュアルで話題性のある発信が好まれる
・若者向けサービスや、ニュース・オウンドメディアとの相性は良い

 

画像・動画がメインのInstagram。日常のシーンを切り取るInstagramユーザーが増加中

Instagramは、FacebookやTwitterと違い、画像・動画がメインのSNSで、テキストはあくまで補足レベルのものと考えられています。
「インスタ映え」という言葉が流行語になりましたが、カッコいい、イケてる写真が撮れたらInstagramに公開する、という時代は少し落ち着きを見せており、現在は「ストーリーズ」をはじめ、「日常のシーンを切り取る」という使われ方にシフトしつつあるように感じています。Instagramのユーザーは、10代~30代の女性が中心ですが、スマホで写真を撮って、文章入力をあまり行う必要がないことから、40代以降の方にも利用者が拡大してきています。
Instagramの特徴は「#(ハッシュタグ)」をつけた単語・短文で画像を検索できること。検索結果の画像・動画の中から、目に留まったものを閲覧し、「いいね」「保存」することができます。
また、Facebookの「シェア」やTwitterの「リツイート」に該当する機能はないため、拡散性は低く、通常の画像・動画投稿からは外部サイトにリンクすることもできませんが、「ストーリーズ」という24時間で消える投稿は注目の機能です。「ストーリーズ」を使った時間限定のクローズドなプロモーションやライブ配信など、活用の幅は今後広がりそうです。

Instagramの企業アカウント・広告運用まとめ
・10代~30代の女性がメインユーザー。男性や40代以降の方の利用者層も増加中
・画像・動画がメインのSNSで、オシャレな画像や日常を切り取る動画を中心に投稿される
・「シェア」「リツイート」のような拡散機能は存在しない
・基本投稿では外部サイトに誘導できない(URLリンクが貼れない。広告は外部サイトに誘導可能)

 

ビジネスに最適なSNSは?

これまで各SNSの特徴をお伝えしてきましたが、いかがでしょうか。

誰に届けたい情報なのか(ターゲット)
どんな情報を届けたいのか(目的)
運用のゴールは何か(問合せ獲得、販売、認知拡大など)
を明確にすること。

これによって、活用するSNSをうまく選定し、ターゲットに合わせた運用が大切であるということをご理解いただけましたでしょうか。
特に企業SNSアカウントの運用は、情報収集をはじめ、片手間でできる作業ではない可能性もあります。限られた人材資源、限られた時間のなかで、効率よく運用していくには、ターゲットや目的・目標の決定と、それに合ったSNSの選定が重要です。
弊社ではSNSアカウントの運用代行もお受けしていますので、社内にリソースが足りない方や、やっぱり難しいので運用を任せたいという方は、お気軽にご相談ください。