今や日常生活には欠かせない存在となったスマートフォン

今、このブログをご覧いただいているあなたがお持ちの携帯電話は、きっとスマートフォンのはず!

…と言うのも、国内有数の老舗ソフトウェア開発会社が調査・発表したレポートによれば、スマートフォン(以下、スマホ)によるインターネット接続率は約76%と8割に迫る割合を示しており、だからこそできる言い回しなのです。

ちなみに、パソコン(以下、PC)によるインターネット接続率が約44%(ノートPC:約55%、デスクトップPC:約32%)であることと比較しても、その数字には目を見張るものがあります。

この割合は、スマホの利用率ともほぼ同様であり、その利用率は約81%と8割を超え、60代においては男性で54~60%、女性で54~64%と半数以上が利用しているという調査結果が出ています。このことからも、スマホ利用がもはや常識となっている10~20代の若年層のみならず、幅広い年齢層でスマホが日常生活には欠かせない存在になっている、と言えるでしょう。

では、なぜスマホが普及し得たのでしょうか?

何と言ってもiPhoneの登場こそが、スマホが普及する大きな原動力となったのは間違いなく、「スマートフォン」という言葉もまだ耳慣れない時代、携帯電話の在り方を根本から覆す画期的な発明だった、と断言できます。

さらに、登場からしばらくの間は、PCと比べても見劣りする性能と機能しか持てなかったスマホも、様々な技術革新によって、今やPCの役割を肩代わりできる存在までに進化を遂げました。PCより1台で何役もこなすスマホに大きな魅力を感じられるようになったのは、スマホに淘汰されたコンパクトデジタルカメラがその市場規模を縮小させた動きにも似ており、それだけスマホが市場における優位性が高く、衰えることのないニーズが、その普及を促進させている要因の一つであると言えます。

そして、何よりもポケットやカバンからサッと取り出して、今ほしい・伝えたい情報をインターネットはもちろん、ソーシャルメディアを介して入手・発信できる手軽さと利便性は他の何ものにも代え難く、そのことこそが、さらなるスマホの普及の後押しになっていることは間違いありません。

その他にも、通信速度の高速化と通話・通信料の定額化、電子マネー・キャッシュレス決済の普及、格安スマホの登場、キャリアの事業戦略など、それを述べるのに暇ないほどの様々な要因がありますが、その中でも特に「ソーシャルメディア」の存在が、スマホの普及に拍車を掛ける立役者になっているようなのです。

ソーシャルメディアとスマホの親和性

かつて、メディアと言えば、テレビ・ラジオ・新聞などのマスメディアと呼ばれる、ごく限られた人間のみが携わることができるものだけでしたが、ソーシャルメディアの誕生により、スマホ片手に誰もがカンタンに発信者になれる時代となりました。
そして、スマホにはソーシャルメディアで発信者になるためのツール、撮影(カメラ)・編集(文字・写真・動画の編集)・配信(ネットへの接続)の機能が全て備わっている訳ですから、ソーシャルメディアをより身近なものへと昇華させるには十分です。

スマホのためにソーシャルメディアがあるのか、ソーシャルメディアのためにスマホがあるのか、そう言いたくなるような、時代の潮流に見事にマッチしたのが、スマホとソーシャルメディアとの関係なのです。

さて、ここまで「ソーシャルメディア」という言葉をいくつも使ってきましたが、果たしてソーシャルメディアとは何なのでしょうか?

「ソーシャルメディア」とは、Twitter・Facebook・InstagramなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、YouTube・ニコニコ動画などの動画共有サイト、LINEなどのメッセージングアプリ、その他にブログやソーシャルブックマークなどを内包する、インターネットなどの誰もが利用できる情報発信技術を用いた、利用者同士のつながりを基点に伝播するよう設計されたメディアのことを指します。

特に、その特長として、マスメディアとは異なる双方向のコミュニケーションが可能な点にあります。
しかも、情報発信そのものが意味を持つコミュニティとなって、それらがインターネットを介して実社会に広く拡散され、トレンドやブームを引き起こすまでの影響力を持つメディアとして、多くの人々に受け入れられているメディアなのです。

突然ですが、私たちがインターネットで何か調べものをする時、Google検索を利用する…そんな当たり前だと思っていた光景が、ソーシャルメディアの浸透によって、今まさに変わろうとしているのをご存知でしょうか?

私たちが「ググる」と呼んでいた行為が、もはや若年層では主流ではなくなり、代わりに彼らが駆使するのがInstagramの「ハッシュタグ検索」である、と有名経済誌のオンライン版の記事で紹介されています。

「Instagram」とは、写真特化型SNSであり、スマホにインストールした専用アプリで撮影した写真を「フィルタ」機能で加工したり、キーワードとなる「ハッシュタグ」をつけて、手軽に投稿できることで人気を博しているソーシャルメディアの一つです。

記事中では、Google検索で提示される検索結果よりInstagramのハッシュタグ検索で得られる検索結果の方を重要視しており、それは写真とともに提示される体験情報を手っ取り早く、かつ直感的・直接的に選び出すことができることに魅力を感じている若者の声を紹介しています。

また、同じ記事で、彼らがInstagramの中に「憧れ」と「共感」を求めていること、そして自身と同じ立場にいる仲間を見つける場になっていることにも触れており、これは今やInstagramが、彼らのアイデンティティやライフスタイルを確立するための構成要素の一部になっていることを表している、と言えるのではないでしょうか。

Instagramのみならず、多くのソーシャルメディアも同様に、利用者同士の「つながり」と「交流」を生む場になっています。その窓口でもあるスマホには、利用者のパーソナリティーがぎっしり詰まっており、それは言わば利用者の分身とも言え、自身から切り離すことをさらに難しくしているのです。

それだけに、いつも私たちの傍らにはスマホがあるのかもしれません。

まとめ

こうやって振り返ってみて、改めて思うのは、今やスマホが私たちの生活といかに密接な関係にあるのか、ということ。
そして、あらゆるモノがインターネットにつながる時代がもう目の前まで来ているということ、その中心になるのがスマホである、ということは間違いないでしょう。

これまで、PCが担ってきた役割の大半をスマホが果たしていく中で、あらゆるアクションのきっかけとなるスマホに、WEBサイトをはじめ、WEBサービスが対応していないというのは、大きな機会損失へとつながることに疑う余地もなく、早急な対策が必要です。

スマホを中心にあらゆるモノがインターネットにつながる時代が訪れるこのタイミングに、スマホ対応に取り組んでみてはいかがでしょうか?
もちろん、弊社にてスマホ対応を承ることができますので、お気軽にご相談ください。