コーポレートサイトや自社ブログ・SNSなど、自社の情報を発信する媒体が非常に多くなってきました。
そこでポイントになるのが写真です。
コーポレートサイトのように、お金をかけて作り込んでいくものであれば、プロのカメラマンに依頼して素敵な写真を撮ってもらうのが効果的ですが、ブログやSNSなど、定期的に発信する媒体で、その都度カメラマンに頼んでいると、費用がかなりかさんでしまうことでしょう。
そこで今回は、「ビジネス用の写真を自社で撮るコツ」と題し、自社のメディアに載せる写真を、自分達で素敵に撮影するコツをご紹介します。

どんなカメラが必要?

まず、撮影のコツとお伝えしている以上、カメラで写真を撮ることには違いありませんが、高価なデジタルカメラを購入する必要はありませんのでご安心ください。
多くの人が普段使っているiPhoneやandroidスマートフォンなどのカメラで活用できるコツをご紹介します。
ちなみに、以下の例で使用しているのは「iPhone7」です。
※分かりやすくするために、今後は「スマホ」と表記します。

撮影時のコツ

ここからは、撮影時のコツをシチュエーション別にまとめましたので、それぞれご紹介していきます。

商品撮影のコツ

ECサイトに商品画像を掲載するときや、SNSで商品を見せたいときなどに活用できるテクニックです。

できるだけ近づく

実は、スマホはズームができません。
「いや、できるじゃん」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、スマホのカメラには「ズーム機能」と呼ばれるものが搭載されています。

しかし、それらの機能は正確には切り抜き機能のようなもので、撮影した写真を拡大表示しているのと原理的には同じものです。
当然、その分の画質は粗くなりますので、特に外見を気にする商品の撮影を自社で行う場合は、スマホをできるだけ被写体に近づけて撮影すると良いでしょう。
また、スマホのレンズはかなり近づいて撮影してもピントが合うようになっています。
SNSなどで流行りの、ピントがきれいにぼけた写真を撮るのにも効果的なので、活用してみてはいかがでしょうか。

※社内で(勝手に)テスト。手前のボールペンと奥の背景のピントの差がはっきりわかる。

※弊社社内の電話機を撮影。2cm近くまで近づいて撮っている。

 

人物撮影のコツ

社内にメンバーが増えたときや、セミナー・講演会の告知をするとき、お客様の声を掲載するときなど、人物撮影をする機会は意外と多いものです。
押さえておくべきポイントは2つ。
被写体をどれくらいのサイズで写すのかと、背景の使い方です。

被写体のサイズの選び方

人物撮影の際は、主にバストショットとウエストショット、フルフィギュアという3種類のサイズで撮影するのが一般的です。
それぞれに適したシチュエーションがあります。

バストショット

バストショットは「胸から上」を収めたサイズのこと。
被写体の表情が分かりやすく、背景もボケやすいため、迫力のある写真が撮れます。
スピーチなどのメッセージ性の強いことを発信したいときや、上半身と表情に注目してほしい時によく使われます。

※笑顔が素敵な弊社期待の星。いきなり連れ出したのでやや恥ずかしそう。

ウエストショット

ウエストショットは「腰から上」が画面内に収まっています。
バストショットとの違いは、写真そのものの主張が強いかどうか。
スタッフ紹介や経営者挨拶、インタビュー、雑誌の表紙など、主張が強すぎず、それでいて存在感のある写真が必要な時に使われます。
非常に汎用性が高いので、正直「迷ったらこのアングルで撮っとけ」でも間違いではありません。

※少し撮影に慣れたのかやや余裕を見せる。

フルフィギュア

フルフィギュアとは、「全身」を指す言葉で、被写体の頭からつま先までが画面内に入った状態です。
人物だけでなく、まわりの風景の情報量も大きくなるため、感情に訴えかける写真というよりは、状況を伝える写真になります。
また、フルフィギュアくらいの大きさになると、一人だけでなく数人で撮影するケースもあります。
店舗紹介などのロケーションが大切な写真やメンバーの集合写真などに使われます。
また、例外として、ファッションコーデの紹介のために全身を撮る場合があります。

※これだけ距離を取って撮影していると周りから注目を浴びることも。皆さんは注意しましょう。

背景にこだわる

人物撮影のときの背景は大切です。
被写体の方が素晴らしくても、背景が残念だと写真そのものも残念になってしまいます。
よくあるのは、後ろに物が散らかっていたり、消火栓や非常口などの必要ないものが映り込んでいるケースです。
おすすめの背景は2つです。

1つ目は、周りに何もない単色の背景です。
単色の背景のメリットは、「被写体に注目させられること」と、「テキストを挿入しやすいこと」です。
コーポレートサイトのスタッフ紹介を撮影するときに便利です。

2つ目は広い空間です。
広い空間で撮影すれば、被写体と背景の距離が伸びて背景をぼかしやすくなるほか、空間の広さそのものを活かした構図を作ることもできます。
オフィスの手前ぎりぎりで撮る方法も効果的です。

 

いかがでしたか?
今回は「ビジネス用の写真を自社で撮るコツ」と題して、コーポレートサイトや自社ブログ、SNSなどの発信に使える写真の撮り方をご紹介しました。
株式会社きびだんごでは、写真や映像を用いたWEBサイトの制作やWEB広告の運用を行っています。
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