新型コロナウイルスの問題が全国的に拡大し始め、外出自粛などの対応が必要になってきている昨今。
私たちの周りでも、テレワークを導入し始めるところが増えてきており、きびだんごでもさまざまな対応や、そのための準備を始めています。
さて、そんな状況下で大切になるのが、日々のあいさつです。
テレワークで画面を通して会話するようになったり、出勤して集まったとしても、マスクを装備することで表情が見えづらくなったりすると、表情や態度が伝わりにくくなります。
放っておくと、職場(自宅も含みます)から活気が無くなっていき、業務の効率にも影響が生まれかねません。
だからこそ、元気良くあいさつして、職場に活気を与えて行くことが大切です。
あいさつの効果
あいさつにはいくつもの効果を持っていることが、さまざまな研究によって分かっています。
ひとつずつ見ていきましょう。
声を出すことで気分が良くなる
人は大きな声を出すことで、ストレスを発散することができます。
大きな声を出すと、口の中で唾液が多く生まれて、ストレスを感じさせるコルチゾールという物質が減少します。
代表的な例はカラオケでしょう。
歌うのが得意な人も苦手な人も、大きな声で歌った後にはコルチゾールの量が少なくなったという研究結果が出ています。
同じように、大きな声であいさつすることで、その日一日気分よく業務に取り掛かることができます。
人として良くみられる
皆さんは「あいさつをする人」を見てどう思いますか?
それでは、「あいさつをしない人」についてはどうでしょうか。
恐らく、あいさつをする人の方がきちんとしていて、信頼できると感じるのではないでしょうか。
あいさつは老若男女、万国共通の社会常識です。
そのため、あいさつをするだけでも、その人が常識人かどうか判断される要因になります。
もちろん、あいさつのやり方やその時の態度でも見られ方は変わります。
元気よく、ハキハキとあいさつする人の方が、けだるそうにあいさつする人に比べて印象よくみられます。
自分から快活なあいさつをすることによって、誠実で信頼できる印象が得られますので、積極的に元気なあいさつをしましょう。
あいさつを受けると気分が良い
あいさつは声をかける人だけでなく受ける人にとっても気分がいいものです。
というのも、あいさつは「自らの心を開いて相手を認め、承認する」という要素が含まれています。
あいさつを受けた人は、あいさつをした人から認められて承認を受けることになるので、自然と嬉しく、気分が良くなります。
そのため、出社したときやテレワークで通信を始めたときに、進んで元気なあいさつをすることで、自分はもちろん、相手の気分も良くなって、社内に活気が生まれやすくなります。
あいさつにはデメリット無し
これだけメリットがあって、デメリットがあるのではないか、と思う人がいるかもしれません。
しかし、あいさつにはデメリットがありません。
※しいて言うなら、自分が第一声を上げるのは恥ずかしいと思うくらいですが、これもあいさつそのものがもつデメリットではありません。
あいさつは、すればするほどより良い仕事につながる魔法のツールと言えるでしょう。
今こそ「良いあいさつ」を意識しよう
なぜ、今になってあいさつの効果について取り上げたのかというと、テレワークやマスクなどの導入によって、普段のあいさつの効果が薄れやすく、業務にも悪影響を及ぼしかねないからです。
メラビアンの法則というものをご存知でしょうか。
会話などの際、どこから相手の印象を受け取るのかを割り出したもので、初対面の場合は次の割合で相手の印象を決めていきます。
視覚:55%
聴覚:38%
話の内容:7%
表を見ると、視覚の割合が大きいことが分かるかと思います。
もちろん、毎日顔を合わせている職場なので、この割合がそのまま適用できるわけではありませんが、大きく比率が変わるわけではありません。
さて、視覚情報があいさつの印象に大きく左右することがわかった上で、テレワークのようにカメラ越しであったり、マスクをして表情が読みにくくなったりするとどうなるか、なんとなく想像がつくと思います。
そう、あいさつが普段よりも活気のない印象になります。
だからこそ、意識的により良い挨拶をするよう心がける必要があります。
ポイントは声。
しっかりと声を出して元気よくあいさつすることで、カメラ越しやマスク越しでも良い印象をもってもらえるようになるでしょう。
おわりに
あいさつは誰でも、どこでも、今からでもできるものです。
今回の記事を読んだ皆さんは、ぜひ良いあいさつを意識してみてください。
良いあいさつの習慣が身につくようになれば、今回の新型コロナウイルスの事態が終息した後には、社内の雰囲気がさらに良くなっていることでしょう。