こんにちは。
株式会社きびだんご、映像クリエイターの大藤です。
動画制作のご依頼のなかで、よく頂くのが「採用に使う為の動画」の制作依頼です。
しかし、そうした動画は視聴者への効果をきちんと理解して製作・運用しないと、望んだ結果を得ることができません。
そこで今回は、「採用動画」とはどういうものか、制作の依頼をする際にはどういったポイントを押さえておけばよいかをご紹介していきたいと思います。

採用に使える動画?

そもそも、「採用動画」とは言っても、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

「採用」のために使用される動画は、大まかに2つのタイプに分かれます。

・自社の理念やブランドを紹介する動画(企業PV、事業紹介など)
・社内の雰囲気や職場環境などを紹介する動画(経営者の声、先輩社員の声、社内風景、キャリアアップといった制度など)

動画の制作を行う(動画制作を依頼する)ときに、何を目的にして動画をつくるのか、つくった動画をどう使うのかを明確にしておかないと、「作って終わり」となりかねません。
採用動画を「作って終わり」にしないためにも、事前に「採用動画をどう使うのか」を考えた上で、動画制作を行う(制作を依頼する)と良いでしょう。
そこでここからは、採用動画の効果を最大化するために、どのようなポイントに気を付ければよいのかをご紹介していきます。

「5W1H」で動画をつくろう

さて、ここでポイントとなるのは、動画を通して誰に何を伝え、どうしてもらいたいのか、ということです。
中学校の(世代によっては小学校の)英語で、「5W1H」というものを教わった人も多いのではないでしょうか?
動画制作では、この「5W1H」に沿って動画の制作方針を決めると、非常に効果的な動画を制作することができるようになります。

それぞれご紹介します。

・WHO(誰に)…動画を見せる相手のこと。ターゲット
・WHAT(何を)…動画で伝えたいこと。訴求する内容など
・WHY(何故、何のために)…動画の視聴者にどうなって欲しいか。目的
・WHEN(いつ)…時間帯や季節など、動画を公開するために適切なタイミング
・WHERE(どこで)…パソコンで見るのか、スマートフォンで見るのか、あるいは専用のモニターを使うのか。デバイスや鑑賞環境など
・HOW(どのように)…実写、アニメーション、3DCG、複合など、表現手法

WHO(誰に)

作成した動画を誰に見せるか、ということです。
いわゆる「ターゲット」と呼ばれるものです。
採用動画の場合であれば、視聴者は「求職者」であることが多いのではないでしょうか。

WHAT(何を)

動画で何を訴求するのかということです。
たとえば「会社のイメージ」、「事業内容」、「商品・サービス内容」、「社内の雰囲気」など、見せたい、伝えたいものが何なのかを明確にしておくことで、動画の制作を始めるときなどに、より効果的な動画が完成します。

WHY(何故、何のために)

動画を観た人にどうなって欲しいのか、一言でいうなら「動画の目的」のことです。
たとえば、「より多くの求職者に知ってもらい、応募数を増やす」、「たとえ応募数自体が減っても、自社の目的に合った人材に来てもらうための選別のツールにする」など、採用動画1つとっても、それぞれ目的がちがいます。
そのため、動画を制作する、あるいは動画の制作を依頼する場合には、最初にしっかりと目的を明確にすることによって、狙った効果を発揮するものが作れるようになります。

WHEN(いつ)
WHERE(どこで)

これらはまとめて、「視聴者の視聴環境=運用方法」と考えることができます。
例えば、採用動画でターゲットとなる求職者が学生さんなら、移動中や学校の休憩時間などにスマートフォンで動画を閲覧するのかもしれません。
学校や自宅のパソコンを使用して動画を閲覧するのかもしれませんし、会社説明会などで大画面のモニターに表示されている動画から情報を得ているのかもしれません。

あるいは、TwitterやFacebookから拡散してきた動画を観て情報を得ている可能性もあります。
上で紹介したのはあくまで学生の求職者向け採用動画の例ですが、ターゲットとなる人が「いつ」、「どんなものを用いて」、「どこで」動画を視聴・閲覧するのかを想定しておけば、動画はより的確にターゲットに「刺さる」ものとなります。

HOW(どのように)

最後は、動画の「つくり・構成」のお話です。
例えばアニメーションを使用するのか、実写を使用するのか、3DCGを使用するのかというような表現手法や、出来上がってくる動画の雰囲気など、「どんな動画がいいのか」ということです。
基本的に「制作を行う側」が気を付けておくべき事項ではあるので、考え方としてはこの部分は「リクエスト」をする項目だと考えると良いでしょう。
「こんなイメージの動画にして欲しい。」「〇〇社のイメージムービーに近い感じで」など、明確なイメージが既にある方もいれば、ターゲットや使い方、動画内に組み込みたい情報などをヒアリングした結果、こちらからご提案する場合もあります。

これらのことをイメージしながら動画を制作(制作を依頼)すると、コストに対して高い効果が得られ、制作開始の打ち合わせから納品までの期間も短くなるため、動画のリリースまでに余裕をもって準備することができるようになります。

きびだんごの動画制作

株式会社きびだんごでは、お客様から動画制作のご依頼を頂いた際にヒアリングを行い、上述のポイントを含め、お客様の求める結果を最も効果的に得られるものをご提案しています。
動画の制作のみならず、ウェブデザインやサイト制作等も行っていますので、場合によっては動画制作以外の選択肢にも対応するなど、お客様のご希望に柔軟に沿うことができる体制が整っています。
今回ご紹介した「採用動画」だけでなく、動画の制作や、採用に関する取り組みなど、気になることがあればお気軽にご相談下さい。