こんにちは。
株式会社きびだんご、映像クリエイターの大藤です。

さて、今年も忘年会の季節が近づいてまいりました。
企業やグループによっては大きめの会場を使用して大々的に行うこともあるかもしれません。
そんな中、忘年会用に映像をつくって上映する企業もあったりするのではないでしょうか?

このページをご覧の方の中には、上司から「何でもいいからとりあえず忘年会の動画をつくって」「オマエ余興担当ね」といきなり言われて困った、という人もいるかもしれません。
そんな人たちの助けになれればと思い、今回の記事を書き始めるに至りました。

映像を作るとなると、ものにもよりますが、そろそろ準備を始めておいた方が良いのではないかと思います。
そこで今回は、年末の忘年会を彩って盛り上がる映像をつくるまでのポイントを、順を追ってご紹介していきます。

※①~③までは、作る映像のチョイスについて、実際の撮影や編集のテクニックは④~⑤です。

忘年会で盛り上がる映像の作り方①
「会の雰囲気に合わせた映像をつくる」

忘年会で映像を上映するにあたって、まず気を付けたいのは、「忘年会の雰囲気」です。
例えば、それなりにカチッとした場所、フォーマルな雰囲気の忘年会で、「はっちゃけた映像」を上映した時の空気は、想像しただけでも怖いですよね。
逆に、ある程度ラフな雰囲気の忘年会の中で「おカタい映像」を上映しても、神妙な空気が流れて盛り上がりとしてはやや弱いのではないでしょうか。

そこでまず、忘年会の雰囲気に合わせた映像を作ることが最初のポイントです。
忘年会の雰囲気を知るには、昨年の忘年会を知る人に話を聞くのがおススメです。

忘年会で盛り上がる映像の作り方②
「身内ノリか、流行か」

忘年会のための映像で盛り上がるものは大まかに2種類に分けることができます。

1つは「身内に伝わるネタ」です。
いわゆる「身内ノリ」と呼ばれるもので、社内での「あるあるネタ」などが該当します。
小規模の会社や部署単位での忘年会など、会に参加している人の(ほぼ)全員が、映像の中身に共感できるような内容であれば、身内ネタは効果的な手法の1つです。
逆に、参加している人の大半が映像の内容に共感できそうにないのであれば避けた方が良いでしょう。

もう1つは「流行りのもの」を使用した映像で、時事ネタや流行りの音楽、芸人さんのネタなどを使ったものです。
ある程度広い対象に伝わるので、身内ノリの動画に比べれば、多くの人に伝わりやすい内容になります。
こちらで気を付けなければいけないのは、視聴者の世代でしょうか。
人によっては、今の流行のものを見てもあまりピンとこない人もいるかと思います。

忘年会で盛り上がる映像の作り方③
「鉄板ジャンルはコレだ!」

忘年会で盛り上がる映像として、鉄板となるジャンルがあります。
それをご紹介しましょう。

鉄板ジャンルは「歌・演奏・ダンス」

歌や演奏、ダンスなどは、忘年会で盛り上がる鉄板ジャンルのひとつと言えるでしょう。
曲調で雰囲気をある程度調整できたり、歌詞にメッセージを込めたりすることで感謝や応援を伝えることができるので、さまざまな会の余興として汎用性があり効果的です。

また、これらのジャンルのメリットは、同じ曲を歌ったり、演奏したり、踊ったりするので、シーンごとに別々の人を登場させやすいことです。
遠方の人や当日参加できない人も、自分たちで歌ったり演奏したり踊ったりした映像を、編集する人に渡しておくことによって出演できます(中には有名人がサプライズで出演してくれるケースもあります)。
また、どれだけ長くても1曲5~6分ぐらいなので、製作時間もある程度短くて済む、というメリットもあります。

さて、ここまでは映像のテーマ決めに関するポイントでした。
ここからはいよいよ映像制作のテクニックにフォーカスを当てた、忘年会用動画の撮り方についてご紹介していきたいと思います。

 

※映像を作り始める前に必ず確認しておきたいこと

と、実際に映像を作り始めるその前に、必ず確認しておきたいことがあります。
それは、「上映環境」です。

忘年会で映像を上映する場所には、さまざまなところがあります。
大きなホテルのフロア、レストランや旅館、会議室の一角、などがあげられますが、それぞれの会場によって、上映環境が異なります。
それらを確認しておいてから、動画をつくり始めるようにしましょう。

例を挙げると

・上映物の持ち込み形態
データでの持ち込みが可能なのか、それともDVDやブルーレイディスクが必要なのか、もしくはPCから映像の端子(HDMIなど)を接続する必要があるのかなど、上映物をどのような形で準備すればよいかは、それぞれの会場で異なります。

・スクリーンの大きさ
忘年会の会場のスクリーンの大きさによっては、縦横比を「16:9(現在のTVやPCなどで使われている縦横比)」から「4:3(昔のTVやPCで使われていた縦横比)」に変更したり、文字がつぶれて読みにくくならないように、テロップに工夫をしたりする必要があります。

最低限これらのことについては、必ず確認しておきましょう。

忘年会で盛り上がる映像の作り方④
「編集ソフトよりも素材が大切」

映像制作ソフトは無料から有料まで、非常に多彩なものがありますが、正直「撮影したムービーと音声の合成ができる」「ムービーをカットして繋げることができる」機能があれば十分です。
それよりも、素材の準備に気を付けましょう。

素材を十分に用意できていれば、どのような動画でも何とかなるものです。

映像で使うような素材としては、おおむね2種類の方法があります。
1つは「自前で撮影した素材」、もう1つは「インターネットの素材サイトや素材集から集めた素材」です。
基本的には自前で撮影した素材がほとんどで、素材集などのものはアクセント程度に考えておくと良いでしょう。
足りない素材がないか、必要素材の不足があった時の対処方法などは、事前にしっかり考えておきましょう。
余裕をもって、素材を十分に用意してのぞみましょう。

忘年会で盛り上がる映像の作り方⑤
「撮影は横向きに、しっかりと固定する」

たまーに見かけるのですが、スマートフォンなどで撮影をした縦向きの映像が含まれているものが流れることがあります。
忘年会で上映する場所にもよりますが、大体の会場はスクリーンが横長なので、縦長の映像で撮影したものは、全体が見えなかったり、画質が悪い状態で見ることになりますので、あまりきれいに見えなかったりすることが多いです。
横向きに撮影することをしっかりと徹底できれば、「いい感じ」の動画を作る第一歩といえます。

また、撮影中のカメラはしっかりと固定しておきましょう。
基本的に、カメラを無理に動かしてつくった映像よりも、定点のカメラをカットごとに場所を変えて繋げた映像の方が出来がいいことが多いです。
そのため、カメラを固定して撮影し、タイミングごとにカットを切り替えていきましょう。

いかがでしたか?
今回は忘年会で流すための動画の作り方について、どんなものをつくれば盛り上がるのか、どうやって作ればいいのかについてご紹介しました。
これから忘年会の動画を作り始める方の参考になれば幸いです。