デザインするのはデザイナーだけじゃない

日に日に冬の足音が近づいている今日この頃、皆さんはどんな「〇〇の秋」を過ごされてますか?
こんにちは…久しぶりに紅葉でも愛でに出かけてみようかと密かに企んでる、きびだんごの制作担当・濱崎です。

一言で「WEB制作」と言っても、その工程は細分化されており、サイト設計・デザイン制作・システム開発など実に多岐にわたります。
その中でも、おそらく受注者と発注者の双方で、なかなか一筋縄ではいかず、多大な労力を要す工程であり、成果物において重要な役割を担うビジュアル面に意匠を施す、いわゆる「デザイン」と呼ばれる仕事です。
今回は、この「デザイン」に焦点を当てて、WEBデザイナーという立場からブログを書いてみたいと思います。

さて、その専門性の高さやセンスの問題、技術的・時間的な都合から、「デザイン」に関する業務を外注している企業様もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。

以心伝心ですべてが上手くいくケースもあれば、一方で「思い描いたイメージのデザインにならない…」「悪くないんだけど、微妙に違う…」なんて、お悩みにぶつかってしまうケースも多々あることは否めません。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

そこで今回は、『WEBデザイナーが教える、依頼したWEB制作で「コレじゃない…」感を避けるために知っておいてもらいたいポイント①』と題しまして、ちょっとしたひと手間でググッと意図したデザインに仕上げてもらえるアドバイスをご紹介します。

イメージの共有は「言葉」だけでなく具体的な例示を

デザイナーの仕事とは端的に言ってしまえば、「お客様の意図(イメージ)を汲み取って、それを具現化していく」こと…なのですが、長年、デザイナーとしてのキャリアを積み重ねて来ても、この「意図(イメージ)」をどう読み解くかが一番難しいところでもあります。

つまり、発注者の考える「意図(イメージ)」をどのような伝え方をするかによって、その後のやりとりの成否を決める!と言っても過言ではありません。

普段、私たちは頭の中にあるイメージを自分以外の誰かに伝えようとする場合、どうしても「言葉」を使ってそのイメージを表現しようとします。

例えば、皆さんは「赤いクルマ」と聞いて、頭の中でどのようなものを思い描くでしょうか?
誰もが真っ先に思い浮かべるであろう消防車?スポーツカーの代名詞的存在のフェラーリ?それとも真っ赤なポルシェ?…このように一見すると具体性のある言葉のようにも聞こえる「赤いクルマ」ですが、聞く人によって、その解釈に相違=ギャップが発生していることを分かっていただけるかと思います。

では、「カッコいい」デザイン、「かわいい」デザイン、「インパクトのある」デザインならどうでしょう?
「赤いクルマ」よりも、さらに抽象的な言葉ですし、「カッコいい」「かわいい」「インパクトのある」デザインの解釈は人によってそれぞれ違うため、発注者と受注者との間に、ますます大きなギャップが生まれてしまうのは当然です。

ちょっと極端かもしれませんが、もし、『「カッコいい」デザインを…』という「言葉」だけで10人のデザイナーに発注したならば、おそらく10個の異なる、どれもがイメージとはかけ離れたデザインが仕上がってくる可能性があるとも言えます。

よっぽど緊密な関係性を築けていない限り、「阿吽の呼吸」のようなやりとりで、デザインを仕上げてくれるデザイナーはほぼ皆無ですし、ましてや発注者の頭の中や胸の内にあるイメージを、具体性に乏しい「言葉」から読み解くことは、プロのデザイナーにとっても難しい仕事なのです。

場合によっては、デザインを一からやり直すこととなり、受注者と発注者の双方に肉体的・精神的負担が発生するはもちろん、時間的・金銭的コストも発生してしまいます。納期次第では、イメージとは異なるものの、大きな妥協をせざるを得ない可能性だってあるでしょう。

それだけに「言葉」を介しただけのイメージの共有は、思いもよらない方向へと事態を導いてしまう危険性をはらんでいると言えるのです。

残念ながら、この「言葉」を介しただけのイメージの共有というものが、図らずも行われがちです…とは言え、できることならトラブルなくスムーズなやりとりをしたい、というのは皆が願うところ。

そこで、おすすめしたいのが、自分が求めるイメージに近いデザインを提示することです。
このひと手間を掛けたイメージの共有が、デザイナーとのやりとりを格段に向上させます。

絵心のある方なら、簡単な手書きでいいので、自分のイメージを書き出してあげれば、よりイメージを明確なものにすることができますし、デザイナーとの間で共有するイメージの理解も深まるでしょう。

絵心に自信がないと言う方でも大丈夫です。自分のイメージに近しいデザイン(チラシやポスターなど)を写真に撮るなり、雑誌などを切り抜くなどして、それらに要望を書き込んであげるとよいでしょう。

「WEB制作」、特に「WEBデザイン」であれば、以下のブックマークサイトを参考に、大手企業や同業他社の様子を窺い知ることができるほか、自分の求めるイメージに近いデザインを見つけるのにおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「WEBデザイナーが教える、依頼したWEB制作で「コレじゃない…」感を避けるために知っておいてもらいたいポイント①」と題して、「WEB制作」の中でも要となる「デザイン」を依頼する際のイメージ共有に関するお話をさせていただきました。

ポイントとしては、「デザイナーが発注者と同一のイメージを思い描いてもらうためには、「言葉」だけではないひと手間が必要」ということ。この、ちょっとしたひと手間がスムーズな進行へとつながるのです。

弊社では、今回のお題目でもある「WEBデザイン/ホームページ制作」はもちろん、パンフレット・チラシ・名刺・ロゴなどのグラフィックデザインのご相談も承っております。
見た目の美しさだけではない、マーケティング視点に立ったご提案ができますので、お気軽にご相談ください。