「ググる」という言葉が使われて久しくなりました。仕事柄、毎日何かしらをググっています、本郷です。
数年前から、実はこの「ググる」という行動が多様化してきているということを耳にするようになり、WEBマーケティングの担当者として、自分の行動や周囲の人の「ググる」という行動に注目し、考えています。

めちゃくちゃ遡りますが、インターネットを当たり前に使うことができなかった時代、何か調べ物をしようと思うと、図書館に行って文献をあさったり、知見のある人に頼って尋ねたりして、知りたいことを得ていました。
その後、みんなが携帯電話を持ち歩くようになると、インターネットに繋がる環境が当たり前になり、知りたいことがあれば検索する、つまり「ググる」という行為が日常的になります。
携帯電話がスマートフォンになって、その行動はますます普及していくのですが、スマートフォンのアプリが多様化してきたことによって、さらにその行動は変化しています。

検索行動の多様化

以下のシチュエーションを例に、検索行動の変化を見てみましょう。

週末に友人と行くランチのお店を探す場合

たとえば、週末に友人とランチに行く約束をしたとします。
あなたはどのようにお店選びを始めますか？

まずはとにかく「ググってみよう」と検索エンジンで検索。すると、膨大な数のお店の情報が掲載されているグルメサイトが検索結果の上位に表示されます。
ランキング形式で掲載されているページを見れば、グルメサイトのユーザーの評価も参考にして、いくつかの候補が見つかることでしょう。
でも、グルメサイトの情報って、お店側が伝えたい情報だけで、ユーザーの口コミももしかするとお店の知り合いの人が書いているかもしれない…。疑い深い人はそう感じることもあるかもしれません。

そこで登場するのが「Instagram」「Twitter」などのSNSです。お店が発信している情報のほか、実際に訪れたお客様が写真と口コミをアップしているので、こっちのほうがリアルな情報で信ぴょう性が高いと、特にそれらのSNSを使いこなしている若い世代には浸透している検索方法です。Instagramの場合、ハッシュタグ（#）と呼ばれるタグを検索し、お客様が発信するリアルな情報を集めることができます。
Instagramのハッシュタグによる検索は、実はインバウンドにも効果的です。グルメサイトの情報は日本語で読めないけれど、画像なら自分たちの欲しいものを選べます。ご自身でも外国へ旅行に行く際に、お店選びに使ってみてはいかがでしょうか？

今から行けるランチのお店を探す場合

さきほどと同様にランチのお店を探すのですが、状況が少し異なります。
これからランチをしたい場合、今居る場所から近いかどうかとか、まだ営業時間内なのかどうかが気になったりしますね。
さきほどの2つの検索行動に加えて、この場合もう1つ参考になるのが「Google Map」の情報です。特にスマートフォンで位置情報をONにしている状態で検索すると、現在地から近くておすすめのお店が検索結果に表示されます。数回タップすれば、お店までの経路を表示することもできますし、もちろん電話をかけて予約することもできます。

これは、「Googleマイビジネス」というサービスにお店側が登録しておくことで、地図上におすすめとして表示されるものです。最近はお客様が口コミを追加することができるようにもなっているので、グルメサイトと同じような情報を収集することができます。
ただし、こちらの口コミも全部が全部リアルな情報というわけではないようです。最近では「MEO（Map Engine Optimization）」と呼ばれる対策を業者が請け負って行うこともあり、中にはその対策の1つにスパム口コミを大量に投稿するということを行っている業者もいるようですので、グルメサイトの口コミ同様、どの情報を信じるのかというのは、検索するユーザーに委ねられます。

検索行動の変化に合わせて対策すべきこと

「今まではグルメサイトに登録していればお客様は来てくれていたのに、検索行動の変化に合わせて、SNSの更新やGoogleマイビジネスの設定まで…更新業務がたくさん増えてしまうじゃないか！」

ここまで読んでくださった方の中には、そう思われた方もいらっしゃることでしょう。

そこでまず考えていただきたいのは、ご自身のビジネスのターゲットについてです。

あなたのビジネスのお客様はInstagramを使っていそうですか？
検索して、近くにあればすぐに行こうと思えるようなビジネスですか？

お客様の検索行動に最も近いマーケティング施策から着手していきましょう。

弊社は、マーケティングを強みとするWEB関連事業を展開しています。お客様のビジネスを理解したうえで、最適なWEBマーケティング施策・集客施策をご提案し、施策の代行等も承っています。
「WEBをうまく活用していきたい」「今までのWEB施策の効果が低くなったように感じる」など、課題をお持ちの方は、ぜひご相談ください。