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ホームページ制作の相場は?岡山の中小企業が失敗しない見積もりの見方

同じ「10ページのホームページ」でも、A社は60万円、B社は180万円という見積もりが並ぶことがあります。金額差の正体は、ほとんどの場合「作業量の違い」ではなく「見積書に書かれていない工程」の違いです。ここでは費用の内訳を工程ごとに分解し、安い見積もりから抜け落ちやすい項目と、発注前に必ず確認したい質問を整理します。

ホームページ制作費の相場感をタイプ別に整理する

相場は依頼内容によって大きく変わるため、まずは自社がどのタイプに当てはまるかを決めることが先です。以下は岡山を含む地方の中小企業が発注する場合の目安で、ページ数・撮影の有無・機能によって上下します。

タイプ費用の目安主な内容
テンプレート型(小規模)20〜60万円既存デザインに文章と写真を流し込む。5〜8ページ程度
オリジナル設計のコーポレートサイト60〜200万円構成設計・独自デザイン・CMS・撮影を含む
ランディングページ(1枚完結)20〜80万円訴求設計・原稿・デザイン。広告運用と併用が前提
採用サイト50〜150万円社員取材・撮影・応募フォーム設計
ECサイト50〜300万円以上カート選定・商品登録・決済設定・物流連携

幅が広いのは、ホームページ制作が「モノの販売」ではなく「人が動いた時間の積み上げ」だからです。同じ見た目でも、誰に何を伝えるかを考える時間をかけたサイトと、雛形に流し込んだサイトでは、かかる工数が数倍違います。料金の考え方は料金・進め方のページでも説明しています。

見積書の内訳を5つの工程に分けて読む

見積書に「ホームページ制作一式 120万円」としか書かれていない場合、比較はできません。次の5工程に分解して、各社がどこにいくら配分しているかを見ます。

1. 設計(ディレクション・構成)

誰に向けて、何を目的に、どんな順番で情報を見せるかを決める工程です。サイトマップ(ページ構成表)とワイヤーフレーム(各ページの骨組み図)が成果物になります。全体費用の15〜25%程度を占めることが多く、ここが極端に薄い見積もりは、ヒアリングをほとんどせずテンプレートに当てはめる進め方になりがちです。

2. デザイン

トップページのデザイン案と、下層ページのパターンを作る工程です。「トップ1案+修正2回まで」のように、案数と修正回数が明記されているかを確認してください。ここが曖昧だと、追加修正のたびに請求が発生するか、逆に制作会社が疲弊して進行が止まります。

3. 実装(コーディング・システム)

デザインをブラウザで見られる形にする工程です。スマートフォン対応、問い合わせフォーム、表示速度への配慮、主要ブラウザでの動作確認が含まれるかを見ます。フォームは「送信できればよい」ではなく、自動返信メール、送信エラー時の挙動、迷惑メール対策までが範囲かどうかで工数が変わります。

4. 原稿と撮影

意外に差が出るのがここです。安い見積もりの多くは「原稿・写真はお客様支給」を前提にしています。自社で文章を書き、写真を用意する体力があるなら問題ありませんが、現実には原稿が集まらず公開が半年遅れるケースが少なくありません。取材とライティングを依頼すると1ページあたり2〜5万円、撮影は半日で5〜15万円が目安です。動画制作・映像制作と同時に撮影すれば、移動や準備が一度で済むため全体の効率は上がります。

5. CMS(自社で更新する仕組み)

CMSはお知らせや実績を自社で追加・編集できる管理画面のことです。WordPressが代表的です。「CMS導入」と一行だけ書かれていても、実際は更新できる範囲が大きく違います。お知らせだけ更新できるのか、施工事例や商品ページも増やせるのか、トップページの見せ方まで変えられるのか。更新したい箇所を具体的に伝えて、それが管理画面から操作できるかを確認してください。

安い見積もりに含まれていないことが多い項目

金額だけを比べると、以下が抜けているために安く見えているだけ、ということがあります。契約前にひとつずつ有無を確認してください。

  • サーバー・ドメインの契約代行と初期設定(年間1〜3万円程度の実費が別途)
  • SSL(通信の暗号化)設定
  • 旧サイトからの引っ越しと、URLが変わるページの転送設定
  • Googleアナリティクスやサーチコンソールの設置と初期設定
  • 公開後の保守(不具合対応、CMSの更新、バックアップ)
  • 原稿作成・写真撮影・素材写真の購入費
  • 問い合わせフォームの自動返信や複数条件の分岐
  • 公開後の軽微な修正対応の期間

特に保守は見落とされがちです。WordPressは本体やプラグインの更新を放置すると、表示崩れや改ざんのリスクが高まります。保守費用は月額5,000〜30,000円程度が目安で、対応範囲によって変わります。詳しくはホームページの「保守」契約とは?契約したほうがいい?で解説しています。

比較するときに必ず聞く5つの質問

相見積もりを取るときは、各社に同じ質問を投げると差がはっきりします。回答の内容より、答え方の具体性を見てください。

  • このサイトのゴールは何だと考えますか(問い合わせ件数か、採用応募か、既存客への信頼補強か)
  • 原稿と写真はどちらが用意しますか。用意する場合の追加費用はいくらですか
  • デザインの修正は何回まで無料ですか
  • 公開後、私たち自身で更新できるのはどこまでですか
  • 公開して3か月後に成果が出ていなかったら、何をしますか

最後の質問は特に有効です。「アクセス解析を見て、離脱の多いページから直します」のように手順を答えられる会社は、公開後も関わる前提で設計しています。一方「デザインをもっと良くしましょう」といった抽象的な答えなら、納品がゴールになっている可能性があります。

業種によって必要な工程は変わる

製造業なら技術力や設備を伝える写真と図解、工務店なら施工事例を継続して増やせる仕組み、店舗なら地図と予約導線が要になります。同じ予算でも、どこに配分すべきかは業種で変わります。ホームページ制作のページで業種別の考え方を紹介していますので、自社に近い例を探してみてください。

予算が足りないときの現実的な進め方

予算に限りがある場合、ページ数や機能を薄く広げるより、優先順位をつけて段階的に作るほうが結果につながります。

  • 第1段階:会社概要、事業内容、問い合わせの3つを丁寧に作る
  • 第2段階:実績や事例を追加し、検索からの流入を増やす
  • 第3段階:採用ページや動画など、目的別の強化を足す

また、補助金が使える場合があります。対象経費や公募時期は年度ごとに変わるため、必ず最新の公募要領を確認してください。岡山県の制度についてはホームページ制作に補助金は使える?岡山県のデジタル化補助金を活用したWeb改善を解説にまとめています。

今あるサイトの改善で足りるのか、作り直すべきなのか判断がつかない場合は、現状を見てもらうのが早道です。無料サイト診断では、課題の所在と優先順位を整理してお伝えしています。

よくある質問

ページ数が増えると費用はその分だけ上がりますか

比例はしません。デザインのルールを一度決めれば、同じ型を使う下層ページの追加は比較的安く済みます。目安として1ページ3〜8万円程度ですが、独自のレイアウトや図解が必要なページは別扱いになります。見積もりに「共通デザイン費」と「ページ追加単価」が分かれていると、後から増やすときの判断がしやすくなります。

制作期間はどのくらいかかりますか

10ページ前後のコーポレートサイトで3〜4か月が一般的な目安です。遅れる原因の多くは制作側ではなく、原稿の確認や社内決裁の待ち時間です。最初に「誰が何をいつまでに用意するか」を表にして共有しておくと、想定どおりに進みやすくなります。

作ればすぐ問い合わせは増えますか

公開直後は検索順位が安定せず、アクセスがほとんど伸びないことが普通です。検索からの流入が育つには半年前後かかるケースが多く、それまでの期間は広告やSNS、既存顧客への告知で補う設計が現実的です。公開後の運用まで見据えたい場合はまるごとWEB運用担当者のような外部チームを使う方法もあります。

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